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更新日:2024/02/23

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解説者鈴木良太【編集者・外壁塗装110番代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

雨漏りによる漏電の危険性や症状・対処法

【この記事の要約】

漏電とは、電気が本来の経路から外れて、他の場所へ漏れ出してしまう現象のことです。漏電は雨漏りによっても引き起こされることがあり、大きな事故に繋がる可能性もあるので非常に危険です。

このページでは、雨漏りによる漏電の危険性や漏電しているときの症状、対処法などについて説明いたします。

特に頻繁にブレーカーが落ちたり、電気代が急に高くなった場合などは漏電している恐れがあるため、ぜひ参考にしてみてください。

雨漏りによって漏電する原因

通常、電気機器や配線には、電気が本来の道から外れて他の場所に流れないように絶縁処理が施されています。

しかし、雨漏りが発生すると雨水が配線と絶縁体の隙間に入り込み、それによって電気が正常に流れて行かずに漏電してしまうことがあるのです。

電化製品が水濡れしていれば気が付くかもしれませんが、壁内や天井裏などは濡れていても気が付かないため、知らぬ間に建物内部に設置されている配線から漏電している可能性もあります。

漏電による被害と危険性

漏電は次のような被害をもたらします。命に関わる事故にも繋がる危険性があるため、雨漏りしていたり、漏電が疑われる場合は早急に対応することが重要です。

家電製品の修理・買い替えが必要になる

家電本体やコードが水濡れすると絶縁不良を起こし、家電が故障してしまいます。また、繰り返し停電が発生することによって家電が壊れるケースもあります。

修理で直せればいいですが、状態が悪かったり、部品の販売が終了している場合は新しく買い替える必要があります。数万円~数十万円の出費となるため、費用面の負担も大きいと言えるでしょう。

停電により生活に影響が出る

漏電ブレーカーが漏電を感知すると、ブレーカーが落ちて停電します。そして、停電すると家電が故障したり、生活に必要な電力が使えなくなるといった被害を及ぼします。

家電が漏電している場合は、その家電のコンセントを抜いて使用せずに、家電の修理・交換をすれば問題ありません。

ですが、壁内など建物内部の電気回路が漏電している場合は、業者による修理が終わるまで使用できる電力が制限されたり、生活に支障が出てしまう可能性があります。

感電

漏電によって、感電する可能性もあるため要注意です。

ピリピリと感じる程度であれば人体に影響が出るとは言えませんが、流れる電流が大きくなると激しい傷みを感じたり、重度の火傷や筋肉の硬直などが起こります。さらに最悪の場合は、心肺停止状態に陥って命を落とす可能性もあるので非常に危険です。

もし漏電しているかも?と思った時は、感電のリスクも考えて、むやみやたらに周囲の物に触れることはしないようにしましょう。

火災

漏電が発生すると、建物内部の金属が発熱してホコリやゴミ、木材などが発火する可能性があります。また、コンセントの差し込み口がショートして発火したり、焦げてしまうといった被害も挙げられます。

漏電による火災は、壁内など目には見えない部分で起きているケースが多く、知らぬうちに火災が進行している可能性が高いです。

雨漏りによって漏電しているときの症状

雨漏りが原因で漏電していると、以下のような症状が現れるようになります。少しでも異変を感じたときは、早めに専門の業者の調査を依頼するようにしましょう。

金属部分に触るとピリピリする

建物の金属製の部分や家電などを触ったときにピリピリと電流を感じる場合は、漏電している可能性があります。

実際にどこで漏電が発生しているかはわからないため、まずは専門業者に状況を調べてもらうことが大切です。

電気代が高くなった

漏電していると、家電を動かすのに必要な電力が家電に到達する前に途中で漏れ出してしまうので、家電に十分な電力を送るために必要以上の電力を消費します。

そのため、本来よりも電気の使用量が多くなり、電気代も高くなってしまうことがあります。

雨が降るとブレーカーが落ちる

漏電ブレーカーは、漏電を感知すると自動的にブレーカーが落ちるようになっています。そのため、雨が降ったときだけブレーカーが落ちる場合は、雨によって漏電している可能性が考えられます。

家電や照明が濡れてしまった

雨漏りによって家電や照明が濡れてしまったり、雨水が入り込んでいる場合は漏電に繋がる可能性が高くなります。

水濡れした家電や照明を使い続けるのは危険ですので、まずは電源を切って使用は控えるようにしましょう。

漏電しているか確認する方法

実際に漏電しているかは、漏電ブレーカーをチェックすることで確認できます。ただし、自分で漏電の確認を行ったからといって問題が解決するわけでないので、必ず専門の業者に相談することが大切です。

漏電ブレーカーで確かめるときの流れは次の通りです。一般的に用いられているブレーカーは、左から「アンペアブレーカー(メインブレーカー)」「漏電ブレーカー(漏電遮断器)」「配線用ブレーカー(小ブレーカー)」に順に並んでいます。

1.ブレーカーを全て落とす
2.漏電ブレーカーを入れる
3.配線用ブレーカーをひとつずつ順に入れる

この作業を行い、配線用ブレーカーを入れたときに漏電ブレーカーが落ちってしまったら、その配線が漏電の原因となっていると判断できます。

該当の配線ブレーカー以外はブレーカーを入れて使用しても問題ないですが、漏電が疑われる配線ブレーカーはそのまま落としておき、早急に専門業者に調査を依頼するようにしましょう。

漏電しているときの対処法

戸建ての場合

戸建て住宅で漏電が発生した場合は、電気保安協会に連絡しましょう。

電気保安協会とは、一般家庭や企業の電気設備の安全点検を実施している団体です。電気保安協会は各地域にあるので、お住いの地域を管轄しているところに問い合わせる必要があります。

また、電気保安協会による調査費用は無料です。電気保安協会の調査員を装って、調査・修理費用を請求してくる悪徳業者もいるので注意しましょう。

電気保安協会と連絡が取りにくい場合は、電気工事業者に依頼する方法もあります。調査費用はかかりますが、電気保安協会よりもスピーディーに対応してくれます。

マンション・アパートの場合

マンション・アパートにお住いの方は、まずは管理会社や大家さんに連絡しましょう。

自分の部屋だけでなく、他の部屋や共有部分でも漏電が疑われる場合は管理会社を通して調査・修理を依頼するため、自己負担なしで対処できる可能性があります。

もし自分の部屋のみ漏電しているときは、調査・修理費用は自己負担となります。上記で説明した電気保安協会や電気工事業者に依頼をするか、管理会社や大家さんが提携している業者を紹介してもらうなどしましょう。

まとめ

漏電は家電の故障や電気代が高くなるだけでなく、感電や火災といった大きな事故に繋がる危険性もあります。

建物内の金属部分に触れたときにピリピリしたり、家電や照明が濡れてしまった場合は、漏電が疑われるため注意が必要です。

もし漏電しているかも?と思った場合は、ご自身で解決しようとはせずに管理会社に連絡をしたり、電気保安協会や電気工事業者に調査を依頼することが大切です。そして、大切なお家やご家族を守るためにも、雨漏りの修理もしっかりと行うようにしましょう。

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