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本当にお得?パック料金プランを申込む前に注意する点まとめ

更新日:2019/01/14

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解説者鈴木良太【外壁塗装110番 代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット 代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装 代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

【この記事の要約】

どんなものでも安いものにはカラクリがあるものです。外壁塗装のパックプランにも在庫塗料を使う本当にお得なものと、広告やチラシなどで安く見せかけているだけの注意が必要なものがあります。

安いと思ったパックプランなのに、最終的には高くなった…というようなことがないためにも、パックプランのカラクリをを覚えておきましょう。

パック料金プランとは

パック料金とは、業者が予め用意した塗料などを使い定額で塗装できるプランです。もしかすると、ホームページやチラシで見たことがあるかもしれませんが、以下のようなものあります。

・外壁塗装シリコンパック598,000円!
・外壁塗装フッ素パック658,000円!
・断熱塗料パック698,000円!

外壁塗装は、通常だと延べ床面積30坪で屋根塗装を含め100万円前後なので、確かにこのプランは安く魅力を感じるかもしれません。ただ、安いものにはカラクリがあります。パックプランが悪いと言うわけではありませんが、このを検討している方は注意点も把握しておきましょう。

パック料金プランの注意点

パックプランにも業者によって様々なプランがありますが、共通して言えることは屋根塗装が含まれていないことが多い点です。通常、外壁塗装をするときは屋根塗装も一緒に行います。

これは、外壁に比べ屋根の方が劣化することと、足場を建てるなら屋根も外壁も一緒に塗装してしまった方が足場の費用が1回分で済むからです。

もし、パックプランを申込み、オプションで屋根塗装も追加すると+20万円くらいかかるので、最終的には80万円前後かかり、当初思っていたよりも高くなることは良くあります。

また、外壁材がサイディングの場合に使われている目地のコーキング部分の補修も入っていないので、こちらも+15~25万円くらいかかります。

その他にも注意点があります。

シリコン塗料とだけ書いてある場合は注意

確かに使う塗料はシリコン塗料かもしれませんが、シリコン塗料の中でも耐久性が低い水性単層弾性を使う可能性もあります。また、水性単層弾性塗料ではなくても、グレードの低いシリコン塗料を使う可能性は高いです。これらの塗料では10年持ちません。

このことを事前にしっかりと説明するような業者なら問題ありませんが、「他社と同じくシリコン塗料でこの価格なのでお得ですよ!」と言い、シリコンの中のグレードに関することを隠して契約しようとしてくる業者には注意が必要です。

アクリル塗料、ウレタン塗料パックと書かれている場合は要注意

アクリルやウレタン塗料は、耐久年数が低いので最近では使われません。現在の主流はシリコンです。確かにシリコンと比べてアクリルやウレタンは安いですが、5~7年に1度は色変えを楽しみたい方、もう長く住まないので耐久性の低くくても十分という方以外にはお勧めしません。

安いからと言ってウレタンやアクリル塗装をすると、次回の塗替え間隔が早くなり、その都度足場を建てて塗装するため結果的に割高になります。

33万円、43万円などの安すぎるパックは要注意

塗料も日本ペイントや関西ペイント、SK化研などの有名メーカーで、実際によく使われているパーフェクトトップなど間違いのない塗料。さらに保証もちゃんと7~10年付く。それで安いのだからお得だ。と思ったかもしれませんが、ちょっと待ってください。

細かいところに「※延べ床面積20坪(66m2)2階建て規模」など書かれていませんか?多くの住宅は、延べ床面積30坪(99m2)以上の2階建て住宅です。つまり、このプランは滅多にない小さい住宅を例に安く見せかけているだけで、実際にはもっと大きいので追加料金がかかります。

また、屋根塗装もサイディングの目地部分のシーリング補修も入っていないので、これらを追加すると結局通常の値段か、悪徳業者だと相場よりも高い金額になってしまいます。

以下は、実際にホームページで見つけたパターンです。
・外壁塗装33万円パック!
 ※価格は延べ床面積20坪(66m2)2階建て規模例になります。

・外壁リフォーム43万円パック
 ※延べ床面積20坪の2階建て(1階10坪、2階10坪)の戸建てを想定(壁面積79.2m2計算)

弊社には、過去に1万件以上の相談をいただいていますが、20坪の住宅は2~3件しかありません。このことから判断しても、これらの20坪を想定したパック料金は、元々この料金で施工する気なんてないことがわかります。

在庫塗料を有効活用するためのパックもある

在庫塗料とは、他のお客様が急な色の変更により余ってしまった塗料や、塗料の単価を安くするためまとめ買いしていて使わなかった塗料などのことを言います。

年間の施工件数が100棟を越えるような施工件数が多い塗装店などになると在庫塗料が出てきます。

在庫塗料と聞くと良いイメージはありませんが、そんなことはありません。塗料には、消費期限があり、商品にもよりますが3ヶ月~1年という期限を守れば、塗料が持つ性能は変わりません。

デメリットがあるとすれば
・色や艶が在庫の中から選ばなければならない
・塗料メーカーからの納品証明書が出ないのでメーカーの保証書ない

色に関してはどうすることもできませんが、メーカーの保証書がなくても塗装店独自の保証が付く場合も多いのです。この2点を我慢できれば、グレードの高い塗料でも相場よりも安く塗装できるかもしれません

パックプランを申込むときに確認することのまとめ

このようにパック料金だから安くてお得!と思っていても、思っていた以上に高くなることがあります。そのため、パック料金でも申込みを検討している場合は、以下の質問をして総額でいくらかかるのかを確認しましょう。

■確認するべき点
・屋根塗装は入るのか?入らない場合はプラスいくらか?
・外壁材がサイディングの場合、目地の補修が入っているか?入らない場合はプラスいくらか?
・保証は付くのか?
・シリコン塗料の場合は、どこの会社の何と言う名前の塗料かを聞く
・参考例に出ている外壁の面積が開口部を引いた面積なのか?
・在庫塗料の場合は、消費期限内か?

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