契約する窓口で内容が全然違う!7つある契約窓口の違いと特徴
鈴木良太【編集者・サイト管理人】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。
宇野清隆【株式会社カルテット代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。
児玉圭司【株式会社児玉塗装代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。
ひと言で塗装する会社といっても、様々なタイプの会社があります。会社のタイプによっては、自社に職人がいないで、下請に依頼することも多いので注意が必要です。適正価格でしっかりとした塗装をしたい場合は、自社に職人がいる塗装専門店に依頼することをお勧めします。
自分で塗装をする場合を除き、外壁塗装する場合は塗装会社に依頼することになります。この塗装会社ですが、契約窓口によって様々なタイプの会社があり、金額も施工内容も変わるので、必ず特徴を理解しておきましょう。大まかに以下の通りです。
・ハウスメーカーや工務店
・ホームセンター
・家電量販店
・リフォーム総合店
・ショッピングセンター
・塗装専門フランチャイズ
・塗装専門店
このような契約窓口別の見積書を掲載して、注意した方が良い点を解説しています。
⇒ 見積書のチェックポイントはこちら
契約窓口一覧
ハウスメーカー、工務店
全国でテレビCMを流している会社から地元の小さい会社まで、様々な規模の会社があります。共通して言えることは、自社に塗装職人がいない可能性が高いという点です。
会社によっては、職人がいなくても施工管理者をしっかり配置する会社もありますが、丸投げするような会社もあるので注意が必要です。料金は、かなりの確率で高くなります。
■有名な会社 ※この会社が悪いというわけではありません
タマホーム
ダイワハウス
クレバリーホーム
積水ハウス
ヤマダ・エスバイエルホーム
旭化成ホームズ(へーベルハウス)
トヨタホーム
ミサワホーム
竹中工務店
一条工務店
ホームセンター
DIY用の塗料なども売っているホームセンター。ホームセンターでも塗装リフォームの申込みができる店が増えていますが、自社に塗装職人がいない可能性が高いです。
ほとんどの場合が、地元の塗装店と提携していて、仕事を下請会社に依頼します。ハウスメーカー、工務店ほどではないですが、高くなることが多いです。
■有名な会社 ※この会社が悪いというわけではありません
カインズホーム
ビバホーム
ジョイフル本田(スマイル本田)
コーナン
島忠HOMES
DCMホーマック
DCMダイキ
コメリホームセンターガイド(コメリリフォーム)
家電量販店
冷蔵庫や洗濯機、テレビなどを販売している家電量販店。チラシで見たことがある方も多いと思いますが、外壁塗装などのリフォームの申込みをしている会社もあります。
ホームセンターなどと同じで、ほとんどの場合が地元の塗装店と提携していて、仕事を下請会社に依頼します。私もチラシを見たことがありますが、ウレタンなどのあまり使われないグレードの低い塗料をパック料金で掲載していることが多いです。
電化製品を買った時のポイントが使えるメリットはあります。
■有名な会社 ※この会社が悪いというわけではありません
ヤマダ電機
ベスト電器
コジマ
エディオン
リフォーム総合店
外壁や屋根の塗装だけではなく、お風呂やキッチンなどの水周りなど総合的に申込みできるタイプの会社です。
訪問販売を行う業者も多く、その場合はトラブルが多く報告されています。料金も高い傾向にあります。
■有名な会社 ※この会社が悪いというわけではありません
ナカヤマ
ニッカホーム
朝日リビング
新生ホームサービス
ゆとりフォーム
ショッピングセンター
ホームセンター、家電量販店と同じで、ほとんどの場合が地元の塗装店と提携していて、仕事を下請会社に依頼します。
■有名な会社 ※この会社が悪いというわけではありません
イオン
塗装専門フランチャイズ
フランチャイズ大元が塗装店としての経験があったり、塗料メーカーであったりします。自社で職人を抱えている場合が多い。料金も適正価格の場合が多いです。
■有名な会社
プロタイムズ
GAISO(ガイソー)
塗装専門店
・訪問販売型、塗装専門店
塗装専門店とうたってはいますが、自社に職人がいないタイプ。訪問販売を集客のメインにして、相場以上の価格を提示したり、大幅な値引きなどをする。最もトラブルが多い。
・自社施工型、塗装専門店
自社で職人を抱えているか、自社職人+協力会社と連携しているか、親方一人で運営しているような純粋な塗装店。下請の業者には投げず自社でしっかり管理します。当サイトに加盟している業者はこのタイプです。
余計な費用がかからないので、適正価格よりも安く、自社職人でしっかりとした塗装をします。ほとんどの場合が、地元に密着して1店舗で運営しています。大きい会社だとして、3~5店舗です。全国対応でやっているような会社ありません。
塗装団体
自社施工の塗装専門店が集まって作った団体や会社。
■有名な会社
JPM(日本塗装名人社)
訪問販売には注意
リフォーム総合店、訪問販売タイプの塗装専門店がよく行う飛び込み営業。「独立行政法人 国民生活センター」が公開してるデータによると、リフォーム工事の合計ですが、1日に20件もの被害相談があります。
訪問販売をしているからその業者は全てダメではありませんが、以下のことを言われた場合は注意が必要です。
・塗料などの条件が変わらず50万円以上の値引きがあった
・外壁塗装のみで100万円超えている
・モニター価格だと言われた
・本日契約をすれば大幅な割引だと言われた
・30年以上持つオリジナルの塗料と言われた
このような会社は仕事を受注だけして下請けに丸投げすることが多いです。
下請け業者を使うとダメなの?
下請け業者を使うこと自体がダメではありません。下請け業者でもしっかりと施工する業者もいます。
では、なぜ下請け業者を使う会社ではトラブルが多いのか?それは、元請け会社が利益の大半をとり、下請け業者の取り分が少ないことにあります。
この場合、下請け業者も赤字では作業できないので、手抜きなどをして人件費や材料費を抑えて、自社の利益を確保しようとします。このようなことがあると3年以内に剥がれてしまったり、初期不良が出ることがあります。
また、自社の職人ではないので、職人の技術にムラがあったり、お客さんとやり取りをしている現場管理とコミュニケーションがうまく取れていないこともあります。
これらが、下請け業者を使う会社でトラブルが起こりやすい理由です。
下請業者と協力会社の違い
自社の職人ではなくても、協力会社と一緒に塗装をする会社もあります。この場合も、厳密にいえば下請けと言えば下請けなのですが、協力会社の場合は元請け会社の下で働いていた職人が独立して、協力会社になることが多いです。
そのため、元請けと下請けで信頼関係があり、お互いの取り分もちゃんとしているので、しっかりとした施工ができます。