幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。
色見本や塗り板で色を選ぶときの注意点
色見本や塗り板は、色々な色を並べて見えるので便利ですが、実際に塗るときには大きな面積を塗るので、色見本で見た色よりも明るくなりやすいです。また、室内で見るのと屋外で見るのでは、色の見え方が違うので、屋外で色を確認することをオススメします。
3つある色見本の種類と特徴
外壁塗装で使う色見本は、以下の3種類があります。まずは、それぞれの違いを知りましょう。
実際の配色事例を写真で見たい方は「【260棟以上の写真付き】実際の配色事例」に掲載しています。
1.日本塗料工業会の色見本
日本塗料工業会が販売している全ての色のサンプルを確認できる色見本です。
塗料によっては、色に種類が少ないものもあるので、日本塗料工業会の色見本に載っている色が必ず塗料の色として選べるわけではありません。
もし、購入を希望する場合は、公式サイトから購入できます。ポケット版2,862円、ワイド版18,489円。
2.塗料メーカーのカタログにある色見本
塗料メーカーは、塗料の種類ごとにカタログを作っています。その中に、色のサンプルがあります。ここに掲載されている色は、その塗料で使える色になります。
単なる印刷ではなく、実際の塗料を塗ったときに出る発色に近くなるように作っているので、時間とともに変色していきます。そのため、カタログには、有効期限が決まっています。
3.塗料メーカーから取り寄せる塗り板の色見本
実際に使う予定の塗料を、指定した色で試し塗りしてもらったA4サイズの板です。塗装業者と契約して、塗料も決まり、大まかな色が決まった後に、業者が塗料メーカーに作成してもらえます。
メーカーのカタログよりも大きい面積に実際の塗料を使って塗ったサンプルなので、より本物に近くなります。作成には、依頼してから1週間から10日かかります。
※全ての業者が対応しているわけではありません
塗り板では、艶による見た目の違いも確認できます。当サイトでは、5種類ある艶の見た目の違いを写真で掲載しています。⇒ 写真で比べる5種類の艶の違いと特徴はこちら
色見本を参考に色を選ぶときの注意点
色見本を参考にするときには、見本で見た色と同じ色を塗装しても見え方が違うという点に注意が必要です。実際に色が違ってくる理由は2つあります。
1.面積効果による色の違い
面積効果とは、目の錯覚で、小さい面積に塗った色と大きい面積に塗った色が違って見える現象です。塗装の場合は、色見本にあるサンプルが小さいため、実際に塗ってから「思っていた色と違う…」というようなトラブルが少なくありません。
小さい面積より大きい面積の方が、以下の見えます。
■明るい色の場合 色見本で色を選ぶときには、少し暗めの色を選ぶことをオススメ
・明度(色の明るさ):面積が大きいほど、色が明るく(薄く)見える
・彩度(色の鮮やかさ):面積が大きいほど、色が鮮やかに見える
・色相(色味):面積が大きいほど、色合いが強調されて見える
■暗い色の場合 色見本で色を選ぶときには、少し明るめの色を選ぶことをオススメ
・明度(色の明るさ):面積が大きいほど、色が暗く見える
・彩度(色の鮮やかさ):面積が大きいほど、色がくすんで見える
・色相(色味):面積が大きいほど、色合いが強調されて見える
2.条件等色による色の違い
色は、蛍光灯の下で見るときと、太陽光の下で見るときで見え方が違い、太陽光の方が明るく見えます。そのため、色を選ぶときには、最終的には塗り板などを外でどのように見えるか確認することをオススメします。