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更新日:2019/03/11

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解説者鈴木良太【外壁塗装110番 代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

宇野清隆【株式会社カルテット 代表】
職人暦20年、他の塗装店にも技術などを教えるプロ中のプロ。日本ペイント、アステック、その他の大手塗料メーカーから全国1位の実績と表彰。審査の厳しいホームプロでは、毎年顧客満足優良店に選ばれる。

児玉圭司【株式会社児玉塗装 代表】
名古屋市で地元のお客様に愛されて50年。児玉塗装の3代目。16歳の若さで塗装業入りし、趣味も特技も塗装。圧倒的な知識と技術でお客様からの満足度も高い。

【工程表サンプル付き】外壁塗装の正しい工程と日数

【この記事の要約】

施工日数は、延床30坪のお家を丸ごと塗装した場合で10~14日です。工程は、細かい箇所は業者や地域によって異なりますが、仮設工事⇒下地の確認⇒高圧洗浄⇒養生⇒さび止め、ケレン⇒下塗り⇒中塗り⇒上塗り⇒付帯部⇒確認、清掃、養生撤去⇒お客様立ち合い確認⇒仮設解体⇒引き渡しです。また、作業によっては同時進行する工程もあります。

詳しい工程は、業者がお客様に渡す工程表のサンプルを掲載していますので、参考にしてください。

ここでは、戸建て住宅の外壁屋根、付帯部分を丸ごと塗装する場合の工程を説明しています。業者が工事前にお客さんに渡す工程表も掲載しているので、参考にしてください。

戸建住宅の外壁屋根、付帯部を塗装する場合の工程例

お家を丸ごと塗装する場合の工程は、以下の通りです。途中の天候などにより作業が変更になる場合や、業者により多少工程が変わることがあるので、絶対この通りになるわけではありません。

但し、高圧洗浄を行わないとか、下塗りをしない、というような場合は、明らかに正しい工程ではないので注意が必要です。

1.仮設工事(足場・メッシュシート) ⇒ 仮設工事とは?

足場をしっかり組み立ててないと、足元が安定しないため塗装もやりにくくなります。また、強い風のときに倒れると、隣の家を傷つけたり、通行人に怪我をさせてしまう恐れもあります。その為、1日かけてしっかりと足場を組みます。この工程のときは、鉄を叩く「カンカンカン!」というような騒音が出ます。

足場と一緒に、メッシュシートの取り付けも行います。これは、高圧洗浄の水や塗料が飛び散らないように保護するものです。

2.下地の劣化状況の確認と補修

高圧洗浄を行う前に、下地の状態をチェックして、問題がある場合は補修をします。よくある劣化はクラックなどです。下地の状態を確認しないまま高圧洗浄をしてしまい壁が壊れた…というトラブルもあります。また、外壁がサイディングの場合で、先打ちの場合は、この工程でシーリングの補修をします。

3.高圧洗浄 ⇒ 高圧洗浄とは?

高圧洗浄で、外壁や屋根に付いた汚れや旧塗膜を落とします。その後、しっかりと乾燥させるため1日かかります。しっかり乾いてない状態で塗装をすると、剥がれなどの原因になるので、注意が必要です。

4.養生 ⇒ 養生とは?

窓、アルミサッシ、地面の床、植物、車などペンキが付着するとダメなものに、ビニールやテープ、マスカーを使い保護します。また、窓枠などは真っすぐ隙間なく貼ることで、塗装の仕上がりが綺麗になります。

5.肌合わせ、鉄部サビ止め、ケレンなど ⇒ 鉄部塗装(サビ止め)とは? ⇒ ケレンとは?

肌合わせとは、下地補修でクラックを補修した場合に、凸凹にならないように塗装面を平らにする作業です。

さび止めは、さびを出にくくする薬剤です。付帯部の鉄部やトタンの屋根などに下塗り前に塗ります。

6.外壁・屋根下塗り(シーラー、フィラー) ⇒ 下塗り(シーラー、フィラー)とは?

シリコンやフッ素というような上塗り塗料の前に塗り、上塗り材との密着をよくする役割があります。シーラー、フィラーなどがあります。「外壁塗装は3回塗り」と言われていますが、このシーラーやフィラーが1回塗り目になります。

7.屋根の縁切り ⇒ 縁切りとは?

2回目以降の塗替えでは、屋根材と屋根材の隙間が塗料で埋まってしまうと毛管現象が起こり、雨漏りの原因になる可能性があります。そのため、屋根の隙間にタスペーサー入れてから、中塗り・上塗りと進めていきます。

8.外壁・屋根中塗り・上塗り

シリコンやフッ素というような塗料を塗る工程。塗料選びや色選びに時間をかける方が多いと思いますが、この工程で使われます。

ホコリや水分がある場合は、ブロワー清掃を行いながら塗装していきます。

9.付帯部2回塗り、鉄は3回塗り

外壁や屋根以外の部分の塗装を最後にします。

10.ベランダ(バルコニー)防水 ⇒ ベランダ(バルコニー)防水とは?

ベランダを劣化したままにしておくと雨漏りの原因にもなります。戸建のベランダの場合は、FPR防水かウレタン防水が主流です。

11.職人チェック、掃除・養生撤去

塗り残しがないか最後にチェックし、養生を撤去していきます。養生の撤去と一緒に、ゴミなども全て持ち帰ります。

12.立ち合い最終チェック、手直し

お客様と一緒に、足場に登って、気になる点がないかをチェックします。もし、塗り直しや傷があった場合は、この日に手直しをして完了です。

13.足場・メッシュシート解体、引き渡し

お客様との立ち合いチェックが終わったら足場やメッシュシートを解体して、引き渡しになります。

施工期間は何日くらいか?建物の規模別の施工期間例

外壁の種類によって、シーリング補修があるか?ないか?など施工期間は異なりますが、おおよその施工予定期間は、
・30坪の2階建て戸建てで外壁、屋根、付帯部の塗装:10~14日
・40坪の2階建て戸建てで外壁、屋根、付帯部の塗装:13~17日
です。実際には、雨が降ると塗装できなくなるので、2~3日伸びることが多いです。

ここでは、実際に業者がお客様に提出する施工表から、工期がどのくらいかかるのか掲載しています。
※見出しをクリックすると工程表が開きます

戸建2階建て、50坪、外壁、屋根、付帯【24日間(休み3日)】

戸建2階建て、40坪、外壁、屋根、付帯【18日間(休み2日)】

戸建2階建て、30坪、外壁屋根、付帯【15日間(休み2日)】

戸建2階建て、45坪、外壁、屋根、付帯【18日間(休み2日)】

戸建2階建て、50坪、外壁屋根、付帯【20日間(休み2日)】

戸建3階建て、40坪、外壁、屋根、付帯【25日間(5日休み)】

戸建2階建て、35坪、外壁、屋根、付帯【20日間(休み3日)】

戸建2階建て、31坪、外壁屋根、付帯【16日間(休み2日)】

戸建2階建て、45坪、外壁、屋根、付帯【21日間(休み4日)】

戸建2階建て、50坪、外壁、付帯【22日間(休み3日)】

戸建2階建て、35坪、外壁、屋根、付帯【18日間(1日休み)】

戸建2階建て、30坪、外壁、屋根、付帯【18日間(休み3日)】

戸建2階建て、45坪、外壁、屋根、付帯、防水工事【27日間】

戸建2階建て、45坪、外壁、屋根、付帯【20日間(休み3日)】

戸建2階建て、50坪、外壁、付帯【12日間(休み2日)】

戸建2階建て、30坪、外壁、屋根、付帯【19日間(休み7日)】

アパート2階建て、60坪、外壁、屋根、付帯【20日間(休み3日)】

アパート2階建て、60坪、外壁、屋根、付帯【22日間(休み3日)】

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