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防水層の剥がれの原因と補修方法
ベランダや屋上の防水が劣化してくると、チョーキング現象やひび割れなどの他に防水層の剥がれも見られるようになります。
防水層が剥がれている場合、隙間から雨水が内部に浸入してしまう可能性もあるため、早めのメンテナンスが必要です。
このページでは、防水層が剥がれる原因や剥がれを放置しておく危険性、補修方法などについて説明いたします。
防水層の剥がれが発生する原因
防水層の剥がれが発生する原因は主に2つあり、「防水層の密着力の低下」や「内部に入り込んだ水分が蒸発して防水層が膨らみ、結果的に剥がれを引き起こした」といったことが挙げられます。
防水層の密着力が低下するのは、経年劣化や施工不良が原因です。
施工不良の場合、下地処理や下塗りが不十分だったり、雨の中作業したことによって防水材に不具合が生じたなどの理由が考えられます。
また、シート防水の場合は複数のシートを繋ぎ合わせて防水層を形成するため、シート同士の繋ぎ目から剥がれていくケースがよく見られます。
メンテナンスの必要性
防水層の剥がれが起きている時は、早急なメンテナンスが必要です。
なぜなら、剥がれている部分から雨水が入り込むと防水層の劣化を進行させてしまい、最終的に建物内部にまで水分が到達して雨漏りしてしまうからです。
雨漏りはシロアリやカビの発生、建材の腐食などの原因となり、建物全体の耐震性にも影響を及ぼします。
そのため、防水層が剥がれているだけだからと放置しているのは危険です。
防水層の剥がれの補修方法と費用
防水層の剥がれの補修方法と費用は次の通りです。
補修方法
基本的に剥がれが起きている場合は、防水層の全面改修を行います。
また、改修方法は劣化状況や既存の防水層の種類によって異なります。
例として、既存の防水層の上に新たな防水層を被せる方法や、既存の防水層を撤去してから新たな防水層を作り上げる方法などがあります。
シート防水の部分的な剥がれであれば、剥がれた箇所を接着する方法で部分補修できる場合もありますが、剥がれが広範囲に及んでいたり、剥がれ以外の劣化症状も見られる時は全面改修が必要です。
費用
防水工事には大きく分けて4種類の工法があり、それぞれ費用も異なります。そのため、施工場所や下地の状態に適した工法を選ぶことが重要です。
工法別の単価は以下の通りです。
防水層の種類 | ㎡あたりの単価 |
ウレタン防水 | 4,500~7,000円/㎡ |
FRP防水 | 5,000~8,000円/㎡ |
シート防水 | 4,000~7,500円/㎡ |
アスファルト防水 | 5,000~8,000円/㎡ |
まとめ
防水層の剥がれが発生するのは、経年劣化や施工不良、防水層内部に入り込んだ水分などが原因です。
剥がれが起きているということは、防水層の防水機能も低下している状態だと言えるため、早急なメンテナンスが必要になります。
また、防水層の剥がれは雨漏りに繋がるリスクが非常に高いので、ベランダや屋上の劣化が確認できる場合は、放置せずにきちんと専門の業者に見てもらうようにしましょう。