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更新日:2022/03/31

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解説者鈴木良太【編集者・外壁塗装110番代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

建物に適した防水工法の選び方

【この記事の要約】

防水工事を行う場所はベランダやバルコニー、戸建ての陸屋根、ビルやマンションの屋上などが挙げられ、使用用途や広さなども様々です。

状況に適した工法を選ばないと施工後に不具合が生じることもあるため、工法の特徴や選び方を知っておくことはとても大切です。

このページでは、建物や使用目的に適した工法の選び方を紹介いたします。

防水工事の工法は4種類ある

防水工事の工法は、主に「ウレタン防水」「FRP防水」「シート防水」「アスファルト防水」の4種類あります。

それぞれ費用や耐用年数、工事の流れ、性質などが異なるため、施工場所に適した工法を選ぶことが重要です。

ベランダや陸屋根に適した工法

以下は、状況別のベランダや陸屋根に適した工法です。

小さめのベランダやバルコニー

小さめのベランダやバルコニーには、ウレタン防水が適しています。

なぜなら、小さめのベランダやバルコニーのような施工面積が狭い場所であれば、防水材を十分に乾燥させることができ、仕上がりも綺麗で防水層本来の防水機能も発揮することが可能だからです。

広い面積でウレタン防水を施工すると、十分い乾燥させられずに施工不良に繋がる恐れがあります

大きめのベランダやバルコニー

大きめのベランダやバルコニーの場合は、シート防水が向いています。

理由は、シート防水は広い面積を施工するのに適しているからです。紫外線や熱に強い特徴もあり、マンションやビルの屋上にもオススメの工法です。

ただし、複雑な形状のベランダやバルコニーでは、シート防水を施工できない場合があります。

なぜなら、防水材が液体ではなくシート状なので、シートのサイズを調整しながら貼り付けていくのが難しいためです。

万が一、うまく貼れずにシートとシートの間に隙間が出来てしまうと、雨水が浸入して雨漏りの原因になります。

戸建ての陸屋根

戸建ての陸屋根は、面積が小さめの場合はウレタン防水、広めの場合はシート防水がオススメです。

前述の通り、ウレタン防水は乾燥が必要なので狭い場所に向いており、シート防水は広い空間を一気に施工できるメリットがあるためです。

ガーデニングやBBQ等ができるベランダ

ベランダでガーデニングやBBQ等をしたい場合は、FRP防水が適しています。

FRP防水は衝撃や熱に強く、さらに防水性も高いので、物を置いたり、火を使う機会が多いところで優れた性能を発揮します。

ビルやマンションの屋上に適した工法

状況別のビルやマンションに適した工法は次の通りです。

人の出入りが少ない屋上

人の出入りが少ない屋上には、シート防水が適しています。

シート防水は、施工箇所が平らで障害物が少ない場合に限り、一度に広い面積を施工できるため、屋上のような広い場所でも工期やコストを抑えて工事が可能です。

人の出入りが多い屋上

人の出入りが多い屋上では、アスファルト防水がオススメです。

アスファルト防水は防水材を積み重ねて形成する工法なので、防水性が優れており、強度も高い特徴があります。そのため、ビルや商業施設などの人や車の通行がある屋上にで最適です。

ただし、アスファルト防水は、近隣との距離が近くなる戸建て住宅ではあまり採用されません。

なぜなら、アスファルトを溶かすための設備が必要になり、さらにアスファルトを溶かす臭いや煙を発生させるからです。

大型のスーパーやビル等の屋上

大型のスーパーやビル等のように面積が広い場合は、シート防水もしくはアスファルト防水が適しています。

シート防水は費用を抑えつつ、広い面積を一気に施工することが可能です。また、アスファルト防水は強度があり、歩行や車の移動にも耐えられるといったことが理由として挙げられます。

どちらの工法を選ぶかは、施工場所の目的にあわせて業者と相談するのが良いでしょう。

まとめ

防水工事の工法は大きく分けて4種類あり、特徴や施工方法などが異なるので、施工場所に適した工法を選択することが大切です。

状況に適していない工法で防水工事を行うと不具合が生じたり、次回のメンテナンス時期が早まることもあります。

そのため、業者に見積もりを依頼する際は、使用目的もあわせて相談しておくと良いでしょう。

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