幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。
防水工事でよくあるトラブル
防水工事は建物を守るために非常に重要な工事ですが、頻繁に行うものでは無いため、不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
このページでは、防水工事でよくある施工中のトラブル、施工後のトラブルの内容や気を付けるべき点などについて紹介します。
施工中のトラブル
施工中によくあるトラブルは、主に以下のケースです。
臭いに関するトラブル
ウレタン防水を行う場合は、シンナーの臭いが発生するため注意が必要です。
特に戸建ての場合、隣の家との距離も近いので臭いを感じやすく、周囲で生活している方は悪臭が続くとストレスになってしまいます。
全く臭いを出さずに防水工事を行うのは難しいため、工事を始める前にご近所の方に挨拶し、臭いが発生することを伝えておくことが大切です。
騒音に関するトラブル
基本的に工事期間中ずっと騒音が発生するということはありませんが、既存の防水層を撤去する時に大きな音が発生することがあります。
また、足場が必要な場合も、設置と解体の時に金属音が響いてしまいます。
臭いに関するトラブルの時と同じく、事前に大きな音が発生する可能性があることを伝え、騒音によるトラブルを未然に防ぐようにしましょう。
周囲の物や外壁に防水材が付着した
ウレタン防水のような液状の防水材を使って防水層を形成する工法の場合、防水材が周囲の物や外壁に付着してしまう可能性があります。
業者が施工箇所以外の養生を徹底して行うことが大前提ですが、お客様自身でも周囲に置いてあるものは出来るだけ移動しておくと安心です。
また、防水材で周囲の物を汚した後に何も対応してくれないといった業者も中にはいるので、万が一の時のために防水材が付着した際にどのような対処をしてくれるのかを確認しておくと良いでしょう。
追加費用が発生した
現地調査でしっかりと劣化状況を確認せずに見積書を作成すると、想定外の劣化が見つかった時に追加費用が発生することがあります。
また、あえて工事開始後に追加工事を提案して、高額な費用を請求しようとする悪質な業者も中にはいるので、現地調査を数分で終わらせてしまうような業者は注意が必要です。
ただし、十分に現地調査を行っても防水層の奥まで詳しく調べるのは難しいため、工事開始後に更なる劣化が見つかる可能性もゼロではありません。
ですが、そのような場合でも、優良な業者であれば事前の説明や明確な回答を提示してくれるはずです。
工事中に追加工事が必要だと言われると焦ってしまうかもしれませんが、まずは冷静に業者の説明を聞くようにしましょう。
施工後のトラブル
施工後によくあるトラブルは、主に以下のケースです。
雨漏りが発生した
施工後、数年以内に雨漏りが発生した場合は、施工不良が原因です。
施工不良が起こる要因はいくつかあり、「高圧洗浄が不十分だった」「下地処理が適切に行われていなかった」「防水材の扱いに不備があった」など様々です。
工事終了後に施工不良の原因を調べるのは難しいため、業者選びの段階から実績や資格の有無などだけではなく、万が一の備えとしてアフターフォローが徹底しているかも確認しておくことが大切です。
保証が適用されない
保証は業者や工事内容によって条件が異なるため、事前に詳しく確認しておく必要があります。
その際、保証期間や対象となる箇所はもちろん、全ての劣化や不具合を補修してくれるのか?不具合が生じた理由に関係なく保証してくるのか?といった内容も聞いておきましょう。
また、保証内容については必ず書面に残しておき、数年後に見た時でも詳細がわかるようにしておくことが重要です。
早期の剥がれが発生した
シート防水の場合、早期に剥がれてしまうケースがあります。シートの剥がれは、床表面に貼り付けたシートが浮き上がり、その部分から雨水が浸入することが原因で発生します。
シートが浮き上がる根本的な原因としては、高圧洗浄が不十分で汚れが残ったまま施工した可能性が挙げられます。
汚れが残った状態の表面だと、接着剤の役割を果たすプライマーを塗布してもしっかりと密着しないため、結果的にシートが浮き上がってしまいます。
まとめ
防水工事では、臭いや騒音、施工不良などが原因のトラブルが起こる可能性があります。
どの業者を選んでも「絶対にトラブルが起こらない」という保証はありませんが、少しでもリスクを減らすためにも優良な業者を選ぶことが大切です。
また、防水工事は専門性が高いため素人には判断が難しい部分もありますが、全てを業者任せにするのではなく、わからないことや不安に思っていることがあれば積極的に相談するようにしましょう。