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更新日:2022/03/31

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解説者鈴木良太【編集者・外壁塗装110番代表】
幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。

防水工事を行う業者の種類

【この記事の要約】

防水工事を行う業者は、主に「ハウスメーカー」「リフォーム業者」「外壁塗装業者」「防水工事専門業者」の4種類あります。

それぞれメリット・デメリットがあるため、業者選びは慎重に行うことが大切です

このページでは、防水工事を行う業者の種類やその特徴について説明いたします。また、悪徳業者を見極める注意点も紹介します。

防水工事を行う業者の種類

防水工事を行う業者は、主に以下の4種類になります。

ハウスメーカー

ハウスメーカーは、住宅設計から施工まで全て行っている業者で、住宅全般のことを任せることができます。

なぜなら、建築後の定期点検なども行っており、建築した家の構造や劣化状態についてよく知っているからです。

ただ、ハウスメーカーは防水工事を下請け業者に依頼するため中間マージンが発生し、工事費用も割高になるデメリットがあります。

リフォーム会社

リフォーム会社は、住宅に関するリフォームを行っている業者です。

防水工事のリフォームも検討している場合は、リフォーム会社に依頼するのも良いでしょう。

理由として、リフォーム会社は水回りや内装など複数のリフォームも一緒にできるので、面倒な業者とのやり取りなども一つの窓口で済ませられるメリットがあります。

ただし、ハウスメーカーと同様、防水工事は下請け業者が行うため中間マージンが発生するデメリットもあります。

外壁塗装業者

外壁塗装業者は、外壁・屋根塗装を専門に行っている業者です。

ウレタン防水のような塗膜防水工法であれば、技術力に関しては心配はないでしょう。

なぜなら、塗膜防水の工程は外壁塗装の工程に似ているため、業者側も作業自体に慣れていると言えるからです。

ただ、外壁塗装業者は防水工事がメインではないため、ビルの屋上等の大規模な防水工事は対応していなかったり、防水工事は協力業者等に外注しているといった場合があります

防水工事専門業者

防水工事専門業者は、ベランダや屋上の防水工事を専門としている業者で、最も品質の高い工事をしてくれるでしょう。

なぜなら、防水工事専門業者は数々のリフォーム業の中でも防水工事に特化しており、豊富な知識や高い技術力を持っているプロだからです。

しかし、防水工事専門業者はハウスメーカーやゼネコンの下請けとして防水工事を請け負っているケースが多く、インターネットの検索では業者情報がなかなか出てこないため、直接工事を依頼するのは難しいです。

防水工事業者選びのポイント

防水工事業者を選ぶ際のポイントとして、以下のようなことが挙げられます。

実績の多さ

業者の実績は、工事の出来映えや品質に直結するため非常に重要なポイントです。

防水工事業は資格は無くても始められるため、業者によって工事品質に大きな差が出てきます。

実績が多い業者であれば、過去の経験や積み重ねてきた技術力を活かして品質の高い工事を行ってくれる可能性が高いと言えます。

実績を見極める方法としては、業者のホームページで施工事例や創業年数を確認するのが簡単でわかりやすいです。

また、施工事例を見る時は事例数だけではなく、建物の規模や施工箇所などもチェックしておくと良いでしょう。

なぜなら、自分が依頼したい工事と類似した事例が多ければ、業者側もその工事には慣れているということなので失敗するリスクも減らせるからです。

アフターフォローの内容

アフターフォローの内容も事前にチェックして、万が一の時にしっかりと対応してくれる業者を選ぶことが大切です。

なぜなら、防水工事は施工後に不具合が生じるケースはあり、業者によってアフターフォローの内容も様々だからです。

そして内容を確認する際は、保証期間、対象となる範囲や不具合などを詳しく確認して、必ず書面に残しておくことが重要です。

もし保証内容を確認せずに工事を進めてしまうと、不具合が起きた際に「保証の範囲内で補修してもらえると思っていたのに保証の対象外だった」という状況になりかねません。

さらに、口約束だけでは言った言わないのトラブルに繋がり、適切な対応をしてもらえない場合もあります。

見積書の内容

見積書に工程、数量、単価などがきちんと記載されているかも非常に重要なポイントです。

理由は、「一式」ばかりや詳しい工程が書かれていない見積書は、工事内容や金額が不透明で信用できないためです。

また、見積りを取る際は、複数社に依頼して比較することも大切です。

知識が無いと見積書が適正なのか見極めるのは難しいですが、複数の見積書を見ることで、施工箇所の面積やおおよその相場などを把握することが出来ます。

ただし、あまりにも多くの業者から見積もりを取ると、何を基準に決めればいいのかが判断できなくなってくるため、多くても5社程で抑えておくのが良いでしょう。

悪徳業者には注意が必要

防水工事を行う業者の中にも悪徳業者は存在します。次のような業者には注意しましょう。

飛び込み営業で契約を急かしてくる

まず注意が必要なのは、飛び込み営業で契約を急かしてくるような業者です。

特に「今契約したら値引きします」「今すぐ工事しないと危険」等と言ってその場で契約させようとする業者は怪しいです。

なぜなら、このような業者は工事金額が高額なケースが多く、他社と比較されないように契約を急かしている場合がほとんどだからです。

もちろん訪問業者すべてが悪徳業者ということではありません。

訪問業者でも優良な業者であれば、他社と相見積もりする時間やお客様が検討できる時間を取ってくれます。

大幅な値引きをする

値引き自体は悪い事ではありませんが、見積内容は変わらずに数十万円の大幅な値引きをする業者は注意が必要です。

このような業者は、最初に高い金額を提示したうえで値引きをしているため、安くなったように見えるだけで、実際は値引き後の金額が相場であることが多いです。

また、値引きした分手抜き工事をして、会社の利益にしようとする業者も少なからずいるので、金額だけに騙されず慎重に判断することが大切です。

見積り内容や説明が不十分

見積り内容や説明が不十分で、詳しく話を聞いても曖昧な回答ばかりの業者には注意しましょう。

例えば「質問してもその場でハッキリと答えてくれない」「詳しい説明もせずに工事を進めようとする」といった業者は、お客様のことは考えずに自分たちの利益のことしか考えていなかったり、知識や技術力が劣っているなどの可能性があります。

防水工事は専門性が高く、工事内容や金額などが適正なのかを判断するのが難しいため、どのような工事をするのかを丁寧に分かりやすく説明してくれる業者は信頼できると言えます。

まとめ

防水工事を行う業者は「ハウスメーカー」「リフォーム業者」「外壁塗装業者」「防水工事専門業者」に分類されます。

防水工事だけを行いたい場合や外壁塗装も同時にやりたいという方は、自社で防水工事ができる外壁塗装業者、内装やエクステリアなどのリフォームも検討している場合は、ハウスメーカーやリフォーム業者がオススメです。

本来であれば、防水工事のプロである防水工事専門業者にお願いするのが一番ですが、インターネットで検索してもあまりヒットしないため、個人で業者探しから依頼までするのは難しいでしょう。

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