幼少の頃、二世帯住宅に住んでいた祖母が悪徳業者に騙されたのをきっかけに外壁塗装110番を立ち上げました。累計20,000件を超えるお客様からの相談や、一級塗装技能士の資格を持つプロの職人に話を聞き、より正確な情報を掲載できるよう心掛けています。
防水工事の現地調査
防水工事を行うにあたり、まず行われるのが現地調査です。そして、現地調査で調べた劣化状況や施工場所の面積などを基に見積書が作成されます。
防水工事の現地調査についてはあまり知られていないかと思いますが、工事の方向性や費用に大きく関わる部分になりますので、どのようなことが行われるのかを知っておくと良いでしょう。
このページでは、防水工事で現地調査を行う必要性や作業内容について説明いたします。
現地調査の必要性
現地調査は防水工事を行う前に行われるもので、見積書を作成するために必ず必要な作業になります。
なぜなら、施工場所の劣化状態や形状は建物によって変わるため、きちんと現地調査をしなければ状況を判断できず、正しい見積書を作成することが出来ないからです。
また、現地調査は見積書の作成だけではなく、お客様にとっては業者を選ぶ際の判断材料にもなります。
理由は、現地調査で業者の対応や人柄を見ることができるからです。例えば、分からないことを質問した時に、曖昧な回答でなくハッキリと答えてくれる業者の方が信頼できるでしょう。
費用は業者によって異なり、無料~数万円かかる場合もあります。また、現地調査にかかる時間は30分~1時間程度です。
現地調査で行うこと
現地調査で行うことは、主に以下の4つです。
劣化状況の確認
目視や実際に触って、防水層の膨れやひび割れなどの劣化状況を確認します。
状況を見極めることで、必要となる工事や適した工法を提案することが可能になります。
立地条件の確認
日当たりの良さや植物の多さなどによっても劣化状況が変わってくるため、施工面だけではなく立地条件もあわせて確認します。
また、周囲の道路状況や土地の広さなども把握し、工事中の車の駐車スペースや足場が必要になる場合はを設置できる場所があるか?などといったことも確認しておきます。
施工面積の算出
基本的に見積金額は「単価×面積」で出されるため、現地調査では実際にスケールを使って計測したり、図面がある場合は図面も見ながら施工面積を算出していきます。
防水層のサンプル採取
防水層の一部をサンプル採取して、科学的に劣化状態を診断する方法です。
防水層の強度や柔軟性などを調べることで、より詳しく現状を確認することが出来ます。
サンプルを採取して調べる調査方法は有料の場合が多いです。また、サンプルを採取した部分は補修工事が行われます。
防水工事の躯体調査とは
躯体調査とは、主に鉄筋コンクリートの建物で漏水や施工不良、構造部の破損などが疑われる時に行う調査です。
防水工事で必ず行う調査ではありませんが、漏水の原因が建物内部にあると推測できる場合に躯体調査を行うことがあります。
躯体調査の方法と費用
躯体調査の方法は、目視、打診、X線撮影、RCレーダー、赤外線調査など様々です。
目視では人が出入り出来る場所を細かくチェックし、打診調査では打診棒と呼ばれる金属製の棒を使って壁や天井を鳴らしながら音の変化を聞き分け、内部のひび割れや破損を特定していきます。
また、X線撮影やRCレーダーで建物内部の構造や鉄筋の位置などを見たり、赤外線調査で内部の温度差を検知して雨水の流れを調査します。
費用は劣化状況や調査方法などによって異なり、数万円~数十万円かかることもあります。
まとめ
防水工事の現地調査とは、建物の劣化状況や施工面積、周囲の環境などを細かくチェックしていく作業で、適切な見積書を作成するためにも非常に重要なポイントとなります。
お客様にとっても業者と直接コミュニケーションを取れる良い機会なので、業者の対応や人柄を見たり、不安な事や要望などがあれば事前に伝えておくとスムーズに工事を進めることができるでしょう。